飽きずに続けよう
おれは日常的に絵を描いている。なぜ描くのか?と問われることもないではない。その度におれは自問自答を繰り返し、ようやく一つの答えに辿り着いた……。それは……、ペンの感触が気持ちいいから、というものだ。
おれは日常的にサインペンを愛好しているのだが、これは絵を描くときに限らず、字を書くとき、鼻くそをほじるとき、痒いところを掻くとき、などなどに利用している(本当に)。
そして、このサインペンの利用法のうち、やはり字を書くとき、絵を描くときの感触の豊かさには驚かされる。シャッ、シャッと紙をこするときの音もさることながら、やはり、字を書いている、絵を描いているという実感が、ペン軸から優しく伝わってくるその触感が気持ちよくて次の描画に進んで手が伸びるのだ。
こうした描画の気持ちよさを最大限に利用した絵というので思い浮かぶのはやはり「カネコアツシ」あたりの絵だろうか。シャッ、シャッとキレのある描画。描いてて気持ちいいんだろうな~、と思わされる。
千原ジュニア、などもこの描画の気持ちよさを最大限に利用した字を書いている。なんでこの人の字を知っているかと言うと、彼の出してる本に直筆の文字で、文章のタイトルが書かれているからなのだ。
ジャックナイフ、などと呼ばれていた彼らしく、鋭い切れ味のある彼の字は、サインペン党のおれからしてもうならされる。字や絵には人が表れる。これからも気持ちのよい線を追及していければいいな、と思うものだ。