すげーくだらないことについて書きます!!

 ちょっと今回は、連載小説風の記事は置いといて(早くもめんどくさくなってる)、くだらないことについて書いてみよう。たまには息抜きも必要だ。

 時は今日の朝っぱら。優雅に近所のカフェで朝食を取っていた。例のモーニングだ。550円のそれは、おれにしては結構高級な朝食だが、その日はそのモーニングがちょっとした悲劇を引き起こした。

 おれは普段、朝食を取りながら、ちょこちょこと書き物をすることを習慣にしている。書き物といっても、大げさなものではなく、量販店で買える「自由帳」に思いついたことを書き連ねていくというフリースタイル。

 ところが、このフリースタイルが災いし、おれはちょっとした油断をしてしまった。モーニングのメイン品目というべきタマネギの辛いホットドックに山盛りに盛られたケチャップに、ページがついてしまったのだった。

 そこにはすでに文字が書かれており、文字はケチャップによって汚されたかに見えた。ところが、付属のナプキンで拭ってみると、案外文字は滲まず、すっきりとケチャップをふき取ることができた。

 ところがである。その滲んだ文字を見ているうちに、僕は不思議な感慨にとらわれることになったのだ。何がそんなに不思議だったのか。それはそのケチャップで滲んだ文字の不思議な滲み具合である。

 ケチャップがついたときは、不思議なほど醜い情景を思わせた。「汚れてしまった」という言葉がぴったりくるような醜さがある。

 ところが、拭き取った後の文字の滲み具合が、どうやら少し様子がおかしいのである。後光が射す、というと少々大げさだが、その文字の滲み方を見ていると、雨上がりに雲間から日光が射している、希望に満ちた瞬間が想起されるのである!!

 この情景について皆さんは知っておられるだろうか。雨上がりに、日光がちぎれた雲間から射す様を想像してもらえればわかることだが、伸びる雲の影と光の柱の作る模様が、ちょうど、ホットドックケチャップを拭き取った後の文字の滲み具合とぴったりなのだ。こうして、僕の心は不思議な落ち着きを取り戻して、書き物へと平穏に戻っていった。朝のカフェは、静かに、僕の活動を見守っていた。the END