デートの作法①

非常に青臭いことで恐縮だが、失敗というものは必然的に「次」を想起させるものである。完璧でないからこそ「次頑張るね」と言って次につなげられる。逆に言えば、完璧なデートに次はないと言えるだろう。
例えば、俺の場合、今度女子高生をデートに誘おうと思ってる。例えば、アホな男の場合、「女子高生の好みってどんなだろう?キャラメルフラペチーノかな?やっぱ。それともバナナスムージー?それとも……」とか言って、終わりのない議論へと入り込んでしまう。ところが、賢いヤツの場合、「あ、先に席座ってて」と言って、無難に「ブレンドコーヒー」を二人分注文し、席に着いた後、「あ、もしかして、スムージーとかの方が良かった?」と聞く。
「はい……、ごめんなさい。私コーヒー苦手で……」これはさすがにないだろう。「飲めない」ドリンクがコーヒーなら、さすがに席に着く前に釘を刺すはずだ。したがって、返答は、「はい。スムージーとかも好きです」になる。
「じゃ、今度はスムージーにしよ」これで次のデートの約束もできたことになる。おれって賢いな。