再び管理人登場

 こんばんわ。先ほどは、連載記事を読んでいただき、誠にありがとうございます(勝手な決めつけ)。まだ読んでいない方も、是非読んでみて、感想の一つでも、僕に送り付けてみてください。よろしく。

 さて、これからも、連載小説風の記事は載せると思いますが、途中でやめたり、連載している途中の話があるのに、別の話を始めたりとか、無茶苦茶なことをするかもしれません。読者の方に失礼があってはいけないと、細心の注意は払っていきたいと思いますが、何分、当方気分屋の称号をほしいままにしてきた大変身勝手な人間でして、その点、変更のきかない性質ともなっています。ご了承くださると幸いです(リクエストとかがあると、続けたくない話でも、若干継続を考えたりするかもよ)。

 はい。それでは本題に参りましょう。季節はクリスマスですね。皆さんは、恋人との甘い約束や、家族との暖炉のそばでの語らいや、飼っている犬との仲睦まじいじゃれあいなど、楽しい(?)クリスマスの過ごし方をたくさん知っていることと存じます。

 ところが、僕はといえば、楽しいクリスマスの思い出は、二、三、数えるほどあるだけで、ほとんどが悲惨な思い出として記憶されています。

 僕の悲惨なクリスマスの思い出といえば、まず、幼少期に、僕の母親が、僕のリクエストした「サンタさんへのお願い」を簡単に捻じ曲げてしまった思い出がその始まりにあると言えます。

 何があったかというと、うちの母親は、とにかく、「一般風俗の子供への悪影響」をひたすらに恐れている、病的に心配性の母親だったんです。こういった方は世間に数多くおられると思いますし、さほど珍しいこととも思えません。

 ところが、うちの母親の凄まじいところは、僕の熱烈なまでの「ゲームへの情熱」にまるで無頓着だったところだったんです。僕の行動は最初から常軌を逸していました。サンタさんを熱狂的に信じるあまり、手紙をしたため、それを母親に渡す、という徹底ぶり。その手紙には、当然のことながら、僕がそのゲームをどれだけ必要としているか、熱烈にしたためられていました。

 僕が欲しかったゲームが何か、今となっては思い出せませんし、それはさして重要ではないんです。僕が言いたいのは、ここで母親の心の中に起こった、不思議な葛藤についてです。彼女の心の中で、おそらく、二つの欲求がぶつかり合いを演じたのだと思います。

 これを詳しく説明するには、若干の言葉数が必要になります。できるだけ簡単に説明するために、心の中に磁石のN極とS極のように対照的な二つの極があると致しましょう。一方の極に、母親の言う「一般の風俗」は子供に悪影響を与える、という信念があります。それに対して、もう一方の極には、母親なりに感じ取った、僕の「ゲームへの情熱」があるという構図です。この二つの極が、母親の心の中で、熱い引っ張りあいを演じました。その結果、生じたのは、僕の枕元に置かれた、「マリオペイント」という、甚だ中間的なプレゼントだった、とこういうわけです。

 お分かりの方もいるかと思いますが、「マリオペイント」は、スーパーファミコンにつないだマウス型コントローラーを使って、テレビ画面に映し出されたキャンバスに絵を描くことのできるソフトです。このソフトは、大変教育的ではありますが、その実、僕がサンタさんに熱烈に志望した「何らかのアクションゲーム」のような興奮をもたらすエキサイティングは求めようもありません。母親としては、僕の「ゲームへの熱望」も叶えつつ、自分の「教育ママ」としての役割をも果たそうとしたわけです。これが僕の苦いクリスマスの思い出の第一部です。それでは、第二部はまたの機会に書くことにいたしましょう。ごきげんよう!!