疲れた

 今日はかなり労働したという感覚がある一日だった。実際には全く働いておらず、ただ一日中絵を描いていたにすぎない。なぜ疲れたのだろうか? それほど描くのに苦労するような絵ではないはずなのだが……。

 おれは最近絵を描くときにはもっと疲労しなくてはいけないと思っている。ただ、実際には「ツイッターでどんな反応があるかな?」とか、「インプレッションを増やすにはどうしたらいいんだ」とか余計な情報をパソコンで調べている時間が多い。

 おれの持論によると、「絵を描くのに体力を使えば使うほど、余計なことに体力を割く時間がなくなり、より絵を描くことに集中できる」はずなのだが、意外と、余計なことをやっている。

 と、いうことは、もしかして、おれは大して絵に集中できていないのではないか? 本来なら、めちゃくちゃ疲れて他のことなんて出来る余裕もなくなるのではないか? 

 世界で活躍した栄光の画家たちは、やはり並々ならぬ体力を使うものだったのだろうか? 世界的な傑作を描いた後には、どっと疲れ、何時間も寝込むものなのか? それとも溌溂とした気分で次なる傑作を生みだす気分に溢れているものなのだろうか?

 やはり、世界的な芸術家はめちゃくちゃ飯を食うものなのか? よく言われるように、「脳味噌は体の部位で最も糖分を使う部位の一つ」なのだとすれば、やはり、世界的傑作を生みだすのには多大なエネルギーが要求されるのだろうか?

 しかしながら、芸術家が大食漢だったという話はあまり聞かない。森先生(京大の偉い先生)がよく通ってた飯屋が大学の近くにあって、その孫に話を聞いた時も、めっちゃよく食う生徒でした、みたいな話は聞かなかった。脳味噌使った後にはすごく腹が減るっていうのは間違いなのか? 

 おれの場合、全然たくさん食ってないので、もし有名な先生も傑作となる論文を書いた後に、おにぎり一個とかしか食ってなかったらすごく嬉しいんだけど、どんなもんでしょう?