これからの不安と悪夢状態について

 ついでだから、もう一記事。さっきの記事でも書いたけど、これからどうなるのか、ほんとに不安だ。今はいちおう病気が良くなってきて、買い物にも一人で行けるし、喫茶店で座っていても、まあ、落ち着いて、お茶を飲める程度には回復してきてる。

 そんなことさえ出来なかったのか、すげえな……、って愕然とされるかもしんないけど、まさに、僕の病気の最悪の部分はそんな感じだった。部屋に閉じこもって、一人悪夢に苛まれてる、それが僕の病気の大部分だったわけだ、今考えてみると。

 悪夢って言っても、わかりにくいかもしんないんだけど、とにかく、意識がこちら側の世界に復帰してこない、あっち側にいっちゃってる、こういう状態。

 一応しゃべったり、そのくらいのことはできるんだけど、人前に出るのがとにかく、緊張して、怖くて駄目だった。

 そんな状態を何年も続けて、ようやく復帰してこられたんだけど、自分でも、なんでそんな風になったのか、実はよくわかってない。

 だから、いつまた、そんな風に、意識があっち側の世界にいっちゃうかわかんないぞ、っていう風に、毎日おびえてる。

 僕は子供のころから、小説が好きで、一旦読み始めると、その世界にのめり込むことが多かった。僕はこの辺の事情が、今回の病気と深い関係があるんじゃないか、と勝手に推測している。

 そんなこともあって、僕は意識的に小説を読むようにしてるんだけど、小説家がやっていることは、僕が経験した悪夢の状態を、精神的にコントロールしながら、くぐり抜けていくことに他ならないんじゃないか、との思いを強く感じることになった。

 なんでこういう思いを強くしたのか、について詳しく書いてみたい、でも、まだその時期じゃないような気がする、そのあたりを逡巡する毎日だ。

 とにかく、今は長い悪夢がようやく覚めた、という思いで、ほっと一息ついている。これからどうなるのかは、未だもって、不明なまま。これからの日々を順当にこなしていくしかないんだろうな。とにかく近しい人との友情は大事にした方がいいような気がする。それだけが僕の頼りとするところだ。