40歳のおっさんとカラオケに行く
この間40歳ぐらいのおっさんとカラオケに行った。
不安がなかったわけではない。おっさんがカラオケに行ってどんな感じに振舞うのか全く予備知識がなかったからだ。こうしたことに備えあれば憂いなしという立派な由緒正しいことわざを使いたくないのだが、やはりそれは正しかった。僕は備えをしていなかった自分を深く悔いた。
おっさんとのカラオケにドキドキするというのも変な話だが、やはり、ここは年の功、自分も大人になったということなのだろう。女子高生とカラオケに行くよりも、遥かに警戒しておかなくてはならないイベントがおっさんとのカラオケであることにその時僕は気づき始めていた。
こうしたことに警戒心をむき出しにできるというのもやはり、年を取って初めてできることなのである。