つまらん本

久しぶりにつまらん本を買ってしまった。普段新刊を買うときは必ず目を通して買うようにしているので、まず間違えないのだが、２００円だしいっか、みたいな感じで気安く買ってしまったところ、いきなり外れくじを引いてしまったようだ。
こうして見てみると、案外選んで買っているのかもしれない。世の中には結構つまらん本もあるのか？
おれの経験から言うと、選んで買った本でつまらんかった、と思った本は一冊もない。そして、読まずに買った本は結構な確率で外れてる。だから、まあ、選んで買っているのだろう。
世の中には本を選んで買う、という認識を持ってない人もいるだろう。本が好きな人以外は多分そうなのだと思うが、本も一応選んで買っているのである。
何を言っているのかというと、たまに、「時間と金の無駄だった」みたいにして、作者を糾弾する奴がいるが、その本を選んだのは誰なのだ？
おそらく、そいつは「本を選んで買う」という文化を理解していないのだろう。誰にでも似合う服、みたいな感じで本のことを甘く捉えているからそういうことになるのである。まずは自分の体形を理解し、ダイエットに励むことだ。しかる後に、お目当てのドレスを買う。世の女性たちに敬意を払え。