就労移行支援事業所と僕の朝カフェ習慣について

 僕はこの度就労移行支援事業所という僕にとっては馴染みの薄い障害者支援の組織で就労の為の準備をすることになった。
 その組織は下京区の比較的アクセスのいい位置にあるので、僕はそのことにまず、就労移行支援事業所に通わせていただくことになった瞬間に感謝したものだ。
 僕の家からはバスで四十分ほど揺られた後に徒歩で五分ほど歩くと着いてしまう。最初は家から出るタイミングがなかなかつかめずに、10時に着くべきところで、9時15分ごろには下京区にあるセンターの最寄りのバス停に着いてしまっていた。

 それがいけないというのではないが、センターが始まるまでの間、優雅に喫茶店などで楽しい時間を過ごした後、何食わぬ顔でセンターに出所するのはとても決まりが悪かったものだ。

 なんとなく自分がズルをしているような気持ちにさせられたのである。おそらく職員さんたちは出社ぎりぎりの時間に着くように家を出て、それも、僕より何倍も早起きして、そういった生活をしているに違いない、と。

 それは現在においても変わりなく、そのため、そろそろ朝カフェの習慣も終わりにしようかな……、という気がしている。

 ところが、僕は定刻通りに到着場所に着くように家を出るのが殊更に苦手なのだ。早めに行って、心を休めながら朝食を取ることが僕にとっては重要なのである。さて、どうしたものだろうか?